イブグリースについて

イブグリースは、体内の成分「IL-13」のはたらきを抑えるお薬です


イブグリースは、バイオテクノロジーの技術を使って開発された、アトピー性皮膚炎の原因となる体内の成分「IL-13」を狙いうちするお薬です。IL-13のはたらきを抑えて悪循環を断ち切ることで、アトピー性皮膚炎の改善が期待できます。

ILは「インターロイキン」と読みます。


IL-13とは?

アトピー性皮膚炎は、免疫に関係する細胞たちがいろんな成分を放出することによって起こったり、悪化したりすることが分かってきました。

IL-13は、その成分の一つで、かゆみを引き起こしたり、 皮膚のバリアを弱めたりする作用があります。

IL-13によって引き起こされたかゆみでかいてしまうと、 皮膚のバリアはいっそう弱まり、外からの刺激に敏感になります。

すると、IL-13がさらに作られるという悪循環ができ、アトピー性皮膚炎が悪化・持続すると考えられています。

IL-13とは?

Furue, K. et al.: Immunology, 158(4), 281(2019)  Bieber, T.: Allergy, 75(1), 54(2020)
Okragly, A.J. et al.: Dermatol Ther (Heidelb)., 13(7), 1535(2023)  Beck, L.A. et al.: JID Innov., 2(5), 100131(2022)
Langan, S.M. et al.: Lancet, 396(10247), 345(2020)

イブグリースは、2週おきの間隔で治療し、状態に応じて4週おき(月1回)への変更も可能です

イブグリースは、定期的に注射するお薬です※。
初回と2回目は、1回につき2本を2週おきに注射します。
3回目以降は、1回につき1本を2週おきに注射します。
なお、患者さんの状態に応じて途中で4週おき(月1回)に変更することも可能です。
注射のスケジュールについては、主治医の指示にしたがってください。

※成人の患者さん、および12歳以上かつ体重40kg以上の小児の患者さんが対象です。


イブグリースの注射スケジュール

イブグリースをいつまで続ける?

イブグリースを始めたら、定期的に効果を確認し、アトピー性皮膚炎の状態に応じてそのままの治療を続けるか、4週おきの注射に変えるなどの治療の見直しを検討します。また、良い状態が続いたら、塗り薬が適切に使用されていることを確認した上で、主治医と相談してイブグリースをお休みすることも検討します。

イブグリースをいつまで続ける?

医薬薬審発0416 第1号(令和6年4月16日)
最適使用推進ガイドライン レブリキズマブ(遺伝子組換え)~アトピー性皮膚炎~ 令和6年4月 厚生労働省

イブグリースは、皮下に注射するお薬で、オートインジェクターとシリンジの2つのタイプがあります。
注射する場所は、お腹、太もも、上腕部のいずれかです。


剤形は2タイプ

いずれかのタイプを使って注射します

薬剤の剤形はオートインジェクターとシリンジの2タイプ

お腹・太もも・上腕部のいずれかに注射します

お腹・太もも・上腕部のいずれかに注射

注射の手順は3ステップ

(オートインジェクターの場合)

注射の手順は3ステップ

医療機関にて、医療従事者の手により注射を受けていただきます。

イブグリースの注意すべき副作用

イブグリースによる治療中に、以下のような症状が起こることがあります。
体調がおかしいと感じたら、できるだけ早く主治医にご相談ください。


結膜炎

目やまぶたの赤み、腫れ、かゆみ、乾燥などの症状があらわれます。

結膜炎

注射部位反応

注射をした部位に発疹、腫れ、かゆみなどの症状があらわれます。

注射部位反応

好酸球増加症

血中の好酸球(白血球の一種)の数が増加することがあります。

重篤な過敏症(アナフィラキシー)

次のような症状が出てきた場合は、次の受診日を待たずにすみやかに医療機関に連絡し、受診するようお願いします。重篤な過敏症は注射直後だけに起こるとは限りませんのでご注意ください。

重篤な過敏症(アナフィラキシー)

など

イブグリース皮下注250mgオートインジェクター・シリンジ 製品電子添文「11.副作用」