ケサンラの副作用
ケサンラの注意が必要な副作用として、ARIA、脳出血、重篤な過敏症があります
アミロイド関連画像異常[ARIA(アリア)]、脳出血
ARIA(アリア)は、脳のむくみや脳の一部の出血などがMRI検査で認められるものです。ケサンラのようなアミロイドベータプラークを除去する薬を使用すると発現する可能性があります。多くの場合、症状がありませんが、症状を伴う場合もあります。
ARIA(アリア)に関連する症状には、頭痛、錯乱(注意力が散漫になる、問いかけに間違った回答をする、行動にまとまりがない)、吐き気、めまい、けいれん(手足の震え)などがあります。
なお、脳出血が見られることがあります。主な症状としては、突然意識が低下・消失する、手足が動かない、頭痛、嘔吐、めまい、言葉がでないなどがあります。
ARIA(アリア)の有無の確認のために、
定期的にMRI検査をおこないます
MRI検査のスケジュール
MRI検査は、投与開始前(1年以内)、2回目の投与前、1400mg/回への増量前(通常4回目の投与前)、7回目の投与前など、それぞれの投与前におこないます。医師の判断により3回目の投与前におこなうこともあり、ARIA(アリア)を疑う症状 があらわれた場合には、これらのタイミング以外にもMRI検査を行います。
アミロイド関連画像異常[ARIA(アリア)]を早期に発見するためにMRI検査が必要です。医師の指示に従い、必ずMRI検査を受けましょう。
ARIA(アリア)の多くは治療開始24週以内に報告されています。
重篤な過敏症(アナフィラキシーを含む)
ケサンラの投与で、重篤な過敏症があらわれる可能性があります。多くは投与中または投与終了後30分以内にあらわれるので、医療機関の指示に従い、しばらく様子をみましょう。
重篤な過敏症に関連する症状には、赤い湿疹、寒気、吐き気、嘔吐(おうと)、汗をかく、息苦しい(呼吸困難)などがあります。
上記のような症状があらわれた場合は、ケサンラの治療を受けている病院に速やかに連絡して受診する、もしくはご家族、介護者に伝えてください。
上記のような症状があらわれた場合は、ケサンラの治療を受けている病院に速やかに連絡して受診する、もしくはご家族、介護者に伝えてください。
「ケサンラ®治療カード」を常に携帯し、
ケサンラの投与を受けている病院以外の病院・医院を受診する際には、医師・薬剤師に提示してください。
ケサンラと下記のお薬を一緒に使用すると、脳に出血が起こる可能性があり、特に注意が必要です。
- 血栓ができるのを防ぐ薬
ワルファリンカリウム、アスピリン、クロピドグレル硫酸塩など - 血栓を溶かす薬
アルテプラーゼ(遺伝子組換え)など